学校一のおバカ男子は、IQ200の意地悪でした。
これは、お兄ちゃんの知らない世界。



そして、私も知らなかった世界。




ネモフィラの青い海に溺れるような、あのおとぎ話のような時間は、私にとってあっという間だった。



丘からの帰り道、最寄りのバス停へと向かう細い田舎道を歩いていた時だった。



それまで雲一つなく澄み渡っていたはずの青空が、まるで誰かが濃い墨汁を流し込んだかのように、急速にどす黒い雨雲に覆われていく。



不気味なほど生暖かい風が木々を激しく揺らし、遠くの空で、ゴロゴロと地鳴りのような重苦しい音が響き始めた。



もう少しで、いつもの通学路のあたりだ。
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