学校一のおバカ男子は、IQ200の意地悪でした。
如月くんが重い鉄製のドアを閉めると、外の激しい雨の音が、まるで遠い世界の出来事のように遮断された。



「はぁ、はぁ……っ、……」



如月くんは肩で息をしながら、濡れた黒髪を振り払う。
けれど、部屋の中の様子に気づいた瞬間、私はその場から一歩も動けなくなってしまった。




嵐のせいで地域一帯が停電しているのか、それとも旧校舎の古い配線が切れたのか、部室の中は完全な「暗闇」だった。




窓を叩く激しい雨の音と、地鳴りのように鳴り響く雷の音だけが、コンクリートの壁に反響して部屋全体を震わせている。




ピカッと、窓の外が一瞬だけ白く光り、部屋の中に飾られた無数の写真が、まるで幽霊のように不気味に浮かび上がっては消える。
< 61 / 112 >

この作品をシェア

pagetop