学校一のおバカ男子は、IQ200の意地悪でした。
部屋の中が、淡い青白色の光で満たされていく。




如月くんは繋いでいた手をそっと離すと、机の上に置かれた、先ほど濡れずに済んだ一眼レフカメラを手に取った。




「雨も上がってきたし……



せっかくだから、紬にカメラの使い方の基本、教えてあげるよ」
「え?



私、機械なんて全然わからないよ。




それに、まだちょっと頭がぼーっとして……」



「大丈夫。

俺の言う通りにすればいいだけだから。ほら、立って」




如月くんに促され、私は彼のパーカーを着たまま、ヨロヨロと立ち上がった。


彼が私の手元にカメラを持たせる。冷たい金属の感触。



「ここに右手を添えて、こっちのダイヤルでシャッタースピードを調整するの。


やってみて」



「こう……? あれ、上手く回らない」



「違うよ、紬。もっと優しく。貸して」
< 65 / 112 >

この作品をシェア

pagetop