学校一のおバカ男子は、IQ200の意地悪でした。
「お兄さん。


俺がこのシステムを完全に修復して、さらに全体の演出クオリティを元の3倍に跳ね上げるまでに、あと正確に4分12秒かかる」



画面に流れる複雑な数式の奥で、如月くんの目がギラリと光る。



「外で待ってる観客の足止め、それくらい朝飯前ですよね。



紬の努力をここで無駄な思い出にしたくないなら、死ぬ気で時間稼いできてください」




普通なら、高校生にそんな無礼な物言いをされれば怒り出す大人がほとんどだろう。



けれど、お兄ちゃんは如月くんのその恐るべき指の動きと、画面に展開されていく神業のような数式構造を見た瞬間、この少年の格の違いを完全に悟ったようだった。
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