学校一のおバカ男子は、IQ200の意地悪でした。

成功とリボン

カチャリ、と如月くんが最後のキーを叩き込んだ瞬間、視聴覚室全体の照明が完全に落ち、深い闇が部屋を支配した。
直後、巨大なスクリーンにパッと鮮烈な光が灯る。


「――っ、あ……」



私の喉から、小さな吐息が漏れた。
そこに展開されたのは、私が夏の間からコツコツと組んできたあのプログラムの、遥か先を行く映像美だった。



如月くんの撮ったネモフィラや向日葵、紫陽花の写真が、生きているかのように滑らかに動き、光の粒子を纏いながらスクリーンを縦横無尽に駆け巡る。彼が構築した新しいアルゴリズムによって、映像と音楽が完璧に、奇跡的なまでの精度でシンクロしていた。



開場を告げる重い扉が開けられ、雪崩のように入ってきた観客たちから、一斉に「わぁ……っ!」という地鳴りのような大歓声が巻き起こる。
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