学校一のおバカ男子は、IQ200の意地悪でした。
大テンパりした私は、リボンを大事に両手で握りしめた。



それを見た柊くんは、一瞬だけ呆然と目を丸くした。それから、ガシガシと自分の頭を掻きむしり、深いため息を吐き出す。でも、たちまちフッといつものいじわるな笑みに戻った。



「ありがとう。じゃ、また明日ね、紬」




彼は私の頭を少し乱暴に撫でると、鞄を肩にかけて、さっさと部屋を出て行ってしまった。



残された私は、手の中のリボンを見つめながら、なぜ彼の背中が少し寂しそうだったのか、その本当の意味に気づくことができないままでいた。
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