きみが窓を見なくなるまで
教室では、みなみが何人かと球技大会の話をしていた。

私を見つけると、輪の中から手を振る。

「妃菜、おはよう」

「おはよう」

近づくと、話す場所が少し空いた。

私はそこへ入る。

「妃菜は何出たい?」

「まだ、決めてない」

「バレー、一緒にしない?」

みなみが言った。

私は少し考えた。

得意ではない。
足を引っ張るかもしれない。

いつもなら、先にその二つが浮かぶ。

でも、みなみは返事を急かさず、私を見ていた。

「……私でも大丈夫かな」

「練習するし。私も教える」

私は頷いた。

「じゃあ、バレーがいい」

言ってから、少しだけ胸が軽くなった。
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