窓際の高木君
第六章 目が合う、その前に
翌朝、私は机の上の黒いゴムを見ていた。
昨日、制服のポケットから出したものだった。
指先で輪を広げる。
髪を結ぼうとして、途中で手を下ろした。
似合ってる。
あのときの声を思い出す。
言ってくれたことまで、嘘になるわけではない。
ただ、似合うと思ったから、そう言ったのだろう。
私はゴムを鞄の小さなポケットへ入れた。
鏡の前で、髪を一度梳かす。
下ろしていく理由を、今日はうまく考えられなかった。
だから、そのまま部屋を出た。
昨日、制服のポケットから出したものだった。
指先で輪を広げる。
髪を結ぼうとして、途中で手を下ろした。
似合ってる。
あのときの声を思い出す。
言ってくれたことまで、嘘になるわけではない。
ただ、似合うと思ったから、そう言ったのだろう。
私はゴムを鞄の小さなポケットへ入れた。
鏡の前で、髪を一度梳かす。
下ろしていく理由を、今日はうまく考えられなかった。
だから、そのまま部屋を出た。