きみが窓を見なくなるまで
返却された本がなくなってから、私は自分の文庫本を開いた。
『木曜日の余白』。
駅前の小さな喫茶店を舞台にした小説だった。
主人公は、店の定休日にだけ、その店へ通ってくる。
休みなのだから、当然コーヒーは飲めない。
それでも毎週、閉まった扉の前まで来て、少し立ってから帰る。
私は栞を抜き、前日に読んだところを探した。
どうして営業している日に来ないのだろう。
そこまで思って、余計なお世話だと気づく。
小説の登場人物にまで、効率よく行動してほしいわけではない。
『木曜日の余白』。
駅前の小さな喫茶店を舞台にした小説だった。
主人公は、店の定休日にだけ、その店へ通ってくる。
休みなのだから、当然コーヒーは飲めない。
それでも毎週、閉まった扉の前まで来て、少し立ってから帰る。
私は栞を抜き、前日に読んだところを探した。
どうして営業している日に来ないのだろう。
そこまで思って、余計なお世話だと気づく。
小説の登場人物にまで、効率よく行動してほしいわけではない。