きみが窓を見なくなるまで
「でも、途中のは上がっただろ」

隼人くんが言った。

私は頷く。

「一回、みなみにつながった」

「うん」

「……負けたけど」

言ってから、声が少し落ちた。

彼はすぐに慰めなかった。

私が水筒の蓋を開けるのを待っていた。

「悔しい?」

私は頷いた。

「ちょっと」

それから、首を振る。

「……結構」

隼人くんの口元が緩んだ。

「そっか」

私はその顔を見た。

笑われたのではないと、ちゃんとわかった。

「次は、もう少し取れると思う」

自分から言うと、彼はゆっくり頷いた。

「俺も、そう思う」
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