きみが窓を見なくなるまで
先生へ挨拶をして、図書室を出た。

廊下を歩く。

隣にいるのは、いつもの隼人くんだった。

同じ制服。
同じ鞄。
同じ足音。

でも、私は何度も彼を見てしまった。

そのたびに、目が合う。

「何回見るの」

彼が笑う。

私は前を向いた。

「……まだ、びっくりしてるから」

「俺も」

思わず、また顔を向ける。

彼は口元を緩めたまま、階段へ目を向けた。

耳の赤さが、まだ消えていない。

私はそれを見て、ようやく少し落ち着いた。

私だけではなかった。
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