きみが窓を見なくなるまで
閉館の案内が聞こえて、二人とも時計を見た。

あと五分だった。

私は慌てて立ち上がる。

長く話していたことに、そこで気づいた。

隼人くんも立って、椅子を戻す。

机へ置きっぱなしだった鞄を取りに行く途中、私は少し笑ってしまった。

彼が振り返る。

「何?」

「……夢じゃないよね」

言うと、隼人くんが止まった。

それから、私のところへ戻ってくる。

「もう一回言おうか」

私は慌てて首を横に振った。

でも、彼は少しだけ身をかがめた。

「好きだよ」

近くで聞こえて、私は鞄を抱えた。

隼人くんも赤い顔で、少し笑っていた。
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