きみが窓を見なくなるまで
図書室の扉を開けると、紙と、床を拭いたあとの匂いがした。
「佐々木さん、お疲れさま」
カウンターの向こうで、図書担当の先生が顔を上げる。
「お願いします」
当番用のノートを受け取り、日付の欄に名前を書く。
佐々木妃菜。
最後の一画まで書いて、ペンを置く。
ここでは、話題を探さなくてもいい。
本を返す人が来たら、受け取る。
借りる人が来たら、手続きをする。
何もなければ、本を読んでいてもいい。
黙っていることに、理由が要らない。
私は鞄から文庫本を出して、カウンターの端に置いた。
「佐々木さん、お疲れさま」
カウンターの向こうで、図書担当の先生が顔を上げる。
「お願いします」
当番用のノートを受け取り、日付の欄に名前を書く。
佐々木妃菜。
最後の一画まで書いて、ペンを置く。
ここでは、話題を探さなくてもいい。
本を返す人が来たら、受け取る。
借りる人が来たら、手続きをする。
何もなければ、本を読んでいてもいい。
黙っていることに、理由が要らない。
私は鞄から文庫本を出して、カウンターの端に置いた。