名探偵は活躍しない~Season2~

殺人風味の客船

 桜ひらひら舞う道を歩きながら。
 校舎の方へ向かうと、クラス表が掲示してあって。
 掲示板の前には人だかりが出来ている。
 一年間、アメリアに留学したにも、関わらず。
 再び高校2年生から物語が始まるだなんて。
 夢に登場する、あの女の人が見たら「なにそれ!?」と突っ込むに違いない。
 時間の歪みとでも言えばいいのか…そこは納得してもらうしかない。

 人だがかりのせいで、掲示板を見ることができず。
 少し離れたところで、ぼーとしていると。
「おはよう。まりあ、同じクラスだね」
 人だかりからはみ出して、やって来たのは。
 いとこの桜子ちゃんだ。
 続けて、やって来たのは桜子ちゃんの幼なじみである椿ちゃんと松田君だ。
「逢坂、帰って来たんだな」
 と何故か照れくさそうに言う松田君に椿ちゃんの顔が曇った。
 そして、椿ちゃんの顔を見た桜子ちゃんが私を睨んできた。
「あ、私。先生に呼ばれているんだったー」
 と適当に嘘をついて、その場を離れる。
 ああ、この人間関係。
 まぢで、面倒臭い。
< 1 / 9 >

この作品をシェア

pagetop