ワンコなふりしてドSだなんて、どういうことですか!
部屋の隅で静かに流れていたはずの洋楽のメロディも、ガラス越しの静謐な夜の気配も、すべてが二人のせわしない吐息と、じゅ、とねっとり鼓膜に響く水音にかき消されていく。
だめなのに、あんなに苦しかった失恋の痛みすら、彼の熱に蕩かされ、甘い快感の中に消し去られていく。
私は、彼が放つ圧倒的な熱量と狂おしいほどの情熱にただただ翻弄され、抗うことも忘れて、彼の大きな腕の中へと深く、深く沈み込んでいった。
「ん……」
小鳥のさえずりと、カーテンの隙間から差し込む白い光に、私はゆっくりと意識を浮上させた。
微かに残るワインの香りと、全身に心地よい気怠さを感じながら、寝返りを打とうとして――自分の身体が、何かにしっかりと抱きすくめられていることに気づく。
「おはよう。雪村さん」
すぐ耳元で聞こえた、低く少し掠れた寝起きの声に、ハッとして目を開けると、すぐ目の前に、白いTシャツ姿の九条先生の顔がある。
だめなのに、あんなに苦しかった失恋の痛みすら、彼の熱に蕩かされ、甘い快感の中に消し去られていく。
私は、彼が放つ圧倒的な熱量と狂おしいほどの情熱にただただ翻弄され、抗うことも忘れて、彼の大きな腕の中へと深く、深く沈み込んでいった。
「ん……」
小鳥のさえずりと、カーテンの隙間から差し込む白い光に、私はゆっくりと意識を浮上させた。
微かに残るワインの香りと、全身に心地よい気怠さを感じながら、寝返りを打とうとして――自分の身体が、何かにしっかりと抱きすくめられていることに気づく。
「おはよう。雪村さん」
すぐ耳元で聞こえた、低く少し掠れた寝起きの声に、ハッとして目を開けると、すぐ目の前に、白いTシャツ姿の九条先生の顔がある。