キスするくせに、彼氏じゃない。
胸の奥が、少しだけ落ち着かなくなった。

 

図書室を出て、並んで廊下を歩く。

夕方の校舎は、人が少なかった。

 

「一人のほうがよかった?」

 

階段の手前で聞くと、瀬川くんがこちらを向いた。

 

「何が」

「図書室。隣に座ったから」
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