キスするくせに、彼氏じゃない。
昇降口を出る前に、スマートフォンが震えた。

 

母からだった。

駅前で買ってきてほしいものが、短く並んでいる。

 

私は返信を打とうとして、立ち止まった。

律も少し先で足を止める。

 

「先、行ってていいよ」

 

言うと、彼は首を横に振った。

 

「歩きながらやると危ないから」

 

私は画面から顔を上げた。
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