キスするくせに、彼氏じゃない。
「傘立て?」

「うん。場所が狭いから、みんな同じところで止まるでしょ」

「確かに」

「あと、誰の傘かわからなくなる」

「白石、この前なかったけど」

 

私は彼を見た。

 

「忘れた日だけで判断しないで」

「はい」

 

その返事には、もう少し慣れてきた。

少しだけ、笑いそうになる。

 

昇降口で傘立ての数を数え、雨の日に人が立ち止まる場所をプリントへ描いた。
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