キスするくせに、彼氏じゃない。
顔を上げてしまった。

 

近かった。

 

瀬川くんも、そこで言葉を止めた。

 

私はすぐにプリントへ目を戻す。

 

「わかった。広くする」

 

線を引き直す。

まっすぐ引くつもりだったのに、少し曲がった。
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