キスするくせに、彼氏じゃない。
隣で衣擦れの音がして、肩が離れた。

 

「俺、向こうの幅見てくる」

 

瀬川くんが立ち上がる。

 

私はうなずいた。

顔を上げるまでに、少し時間がかかった。

 

*
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