キスするくせに、彼氏じゃない。
彼がこちらを見る。

 

私はプリントを少し持ち上げた。

 

「発表、半分ずつね」

「まだ決まってないけど」

「今決めた」

 

瀬川くんは、少しだけ眉を上げた。

 

「了解」

 

その顔を見たら、さっきの声は少し遠くなった。

 

*
< 148 / 756 >

この作品をシェア

pagetop