キスするくせに、彼氏じゃない。
校門が見えた頃から、周りの視線が変わった。

 

最初は気のせいかと思った。

けれど、向こうから来た女子二人が、彼を見て、私を見た。

そのあと小さく顔を寄せる。

 

胸の奥が、すっと冷える。

 

まただ。

 

さっきまで普通に歩けていたのに、足の運び方までわからなくなる。

私は彼との間を少し空けた。

 

「じゃあ、ここで」
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