キスするくせに、彼氏じゃない。
翌日の放課後、図書室へ行くと、瀬川くんはいつもの窓際にいた。

 

いつもの、と思ってから、自分で少し驚く。

ここで会うのは、まだ二回目だった。

 

机に近づくと、彼が顔を上げた。

 

「返す」

 

本を差し出すと、瀬川くんは受け取らずに、向かいの椅子を指さした。

 

「感想」

 

私は手元の本を見た。
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