キスするくせに、彼氏じゃない。
ホームへ上がると、瀬川くんはもう来ていた。

 

いつもの柱のそば。

片手で鞄を持ち、線路の向こうを見ている。

 

私が近づくと、こちらを向いた。

 

「……おはよう」

 

声が小さくなった。

 

「おはよう」

 

いつもと同じ声だった。
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