キスするくせに、彼氏じゃない。
それだけで少し安心して、同時に、少し困った。

私ばかり意識しているみたいだ。

 

隣に立つ。

昨日までは、どのくらい間を空けていただろう。

近すぎる気がして半歩動くと、彼もこちらを見た。

 

「膝、本当に平気?」

「うん」

 

私は自分の足元を見た。

 

「何ともなってない」

「ならよかった」
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