キスするくせに、彼氏じゃない。
「まだ最後まで読んでないんですけど……面白いです」

「読み終わったら教えて。俺も借りようかな」

 

私はうなずいた。

 

先輩は気軽に笑う。

相手が困らないところで会話を終わらせてくれる。

 

「じゃあ、また」

「はい」

 

階段を下りかけたところで、後ろの男子の声がした。

 

「悠真、最近二年とよく話すな」

「たまたまだって」
< 214 / 756 >

この作品をシェア

pagetop