キスするくせに、彼氏じゃない。
瀬川くんの姿は、なかった。

 

「白石?」

 

声をかけられ、肩が揺れた。

 

入口の横に、相原くんが立っていた。

瀬川くんとよく話している人だ。

 

「何か用?」

「……先生、まだいる?」

「数学? もう職員室じゃね」

 

私は小さくうなずいた。
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