キスするくせに、彼氏じゃない。
「ありがとう」

 

立ち去ろうとすると、後ろから声がした。

 

「律なら、今日休み」

 

足が止まった。

 

振り返らなければよかったのに、振り返ってしまった。

 

相原くんの口元が、少し上がる。

 

「風邪だって。珍しいよな」

 

私は鞄の持ち手を握った。
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