キスするくせに、彼氏じゃない。
急によそよそしくなった声。

隣から離れた歩幅。

 

それから、わざわざ戻ってきた礼。

 

律はページの端に指を置いたまま、少しだけ窓の外を見た。

 

白石美緒。

 

その名前を、今度は顔と一緒に覚えた。
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