キスするくせに、彼氏じゃない。
顔は見えない。

それなのに、どんな顔をしているのか少し想像できる。

 

『白石も、今日は寝ろよ』

「うん」

 

私は足元を見た。

 

聞きたいことがあった。

でも、今聞くのは、少し違う気がした。

 

それでも黙っていると、声がした。

 

『何?』

 

私は顔を上げた。

 

「……何でわかったの」

『まだ何か言いそうだったから』
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