溺愛警報発令中!〜白馬の王子様は、一人だけ。〜
「キミは実質、男子寮にはいることになってしまって…」

…⋯⋯え?

わ、私一応女子なんですが…

「…あー、そういえば、確かに」

簾弦先輩が納得したように頷く。ど、どういうことですか…?

「近衛が成績順で寮が決まることは知っているかい?」

「は、はい」

そう。近衛学園はクラスと部屋が成績順で決まる。

一学年200人ずつで中等部生は合計600名。

基本的に男子寮、女子寮でわかれるのだけれど、学年上位2人、計6名は特別な寮に入れるらしい。とっても楽しみにしていたのだけれど…

「特に決めているわけではなかったんだが特別寮はほぼ伝統的に6名全員男子でね。そして今回、キミが初めての女子なんだ。キミ以外の5名は全員男。まぁつまり…ほぼ男子寮だね」

な、なるほど…

「キミが望むなら女子寮に変えてあげたいとも思ったんだが寮数にも限りがあるから少し難しくてね…特別寮では、だめだろうか?」

すごく申し訳なさそうな学院長の顔。こ、断りにくい…

「それにキミが住む3階は学年一位しか住めない階なんだが幸か不幸か2年の学年一位は引きこもっていておそらく会話することはないだろうし3年の学年一位は良くも悪くも無口だ。無理して関わる必要はない」

そ、それなら、まぁ…

「わ、わかりました…」

「そうか、ありがとう!あ、2階には綾瀬川もいる。何かあったら頼るといい。」

「うん、困ったことがあったら遠慮なく言ってね」
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