君と過ごした、たった数週間
免許合宿が始まって、1週間ほどが経った頃。
最初の頃は、ただ免許を取るためだけに過ごしていた毎日。特別な出会いを期待していたわけでもなかった。
きっかけは、友達同士が仲良くなったことだった。
華蓮と私は別々の教室だったため、授業が終わってから合流することにしていた。
講義終了後、約束していた待ち合わせ場所に行くと、見たことない人とかれんが話していた。
「お待たせ。待った?」
華蓮は私に気づいて、友達を紹介してきた。
「さっきの講義が一緒で仲良くなったの」
隣の男性ふたりが私に向かって自己紹介を始めた。
1人の男の子は、細身で見た目からスポーツ万能そうな体型をした男の子
「どーも 黒崎 葵です こいつは颯斗。一ノ瀬颯斗。」
葵くんが隣の人の紹介をした時、私は初めて一目惚れはこういうことなのかを実感した。
初めて彼の顔を見て、目が合った時見た目がすごくタイプだった。
目は一重で、身長は175センチほど。
私は、仲良くなりたいと思った。
この時までは、仲良くなりたい。ただそれだけだった。
それだけだったはずなのに。
私はいつから、欲張りになったのだろう。