君と過ごした、たった数週間
そして、話し始めて3日ほど経った夜。



22時。
彼から電話の誘いがあった。



「今何してる?」



私は聞かれると思っていなかった質問に驚き、


5分ほど時間を置いてから返した。



シャワーも終わり、布団に入り携帯を見ていた時間だった。



「シャワーも終わってあと寝るだけだから、布団だよー」



最近ずっと話していたはずなのにこの質問だけは緊張しながら返信した。


「電話しようよ」


この一言で私の心臓は一気に心拍が上がり、


顔も火照ってしまった。


ドキドキした気持ちを隠して



「いいけど、葵くんは?」



みんなでの電話かと思い聞いてみたが


「葵どっかいった」


その言葉を聞いた時に私の心臓はさらに心拍をあげた。



LINEの文字だけだった2人の会話が、その夜、初めて声になった。


まだ出会って間もないのに、もっと彼を知りたいと思っていた。



その電話が、私にとってどんな夜になったのか。



きっと、あの頃の私はまだ気づいていなかった。



ただ、彼と話せる夜が嬉しかった。
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