傷心な私と幼なじみ御曹司の契約結婚~不眠治療のハズが、20年分の執着愛で甘やかされています~
「け、契約……、結婚!?」
あまりの突飛な提案に、莉緒は目を丸くする。
「俺は親族から見合いの圧力と、金目当てで言い寄ってくる女どもにうんざりしている。だから、莉緒が妻のフリをしてくれたら助かる」
「で、でも、私なんかが……」
「それと、もうひとつ理由がある」
創は莉緒に顔を近づけ、吐息がかかるほどの距離でじっと見つめた。
「俺は重度の不眠症だ。どんな睡眠薬も効かない。だが、莉緒の隣は不思議と落ち着く」
幼稚園のお昼寝で一緒に寝ていたからだろうかと創は笑う。
「俺の『睡眠薬』になってくれ。とりあえず1年。住む場所も服も食事もすべて保証する」
同棲していたマンションにはもう住めないし、住む場所があるのは助かるけれど。
でも。
「……本当に、私でいいの?」
「『莉緒じゃなきゃダメだ』と言っているんだ」
莉緒の耳元で低く囁かれたその声に、全身の血が熱くなる。
「莉緒は住むところができる。俺は眠れる。利害の一致だろ」
ただのビジネスライクな契約関係。
不眠症の薬代わり。
結婚はさすがに驚きだけれど。
「……じゃあ、お願いします」
「交渉成立だな」
あれ……? 私、もしかしてすごく大変な約束をした……?
差し出された手をとった瞬間、創の唇に浮かんだのは、ビジネスライクとは程遠いぞくっとするほど妖しく美しい笑みだった。
あまりの突飛な提案に、莉緒は目を丸くする。
「俺は親族から見合いの圧力と、金目当てで言い寄ってくる女どもにうんざりしている。だから、莉緒が妻のフリをしてくれたら助かる」
「で、でも、私なんかが……」
「それと、もうひとつ理由がある」
創は莉緒に顔を近づけ、吐息がかかるほどの距離でじっと見つめた。
「俺は重度の不眠症だ。どんな睡眠薬も効かない。だが、莉緒の隣は不思議と落ち着く」
幼稚園のお昼寝で一緒に寝ていたからだろうかと創は笑う。
「俺の『睡眠薬』になってくれ。とりあえず1年。住む場所も服も食事もすべて保証する」
同棲していたマンションにはもう住めないし、住む場所があるのは助かるけれど。
でも。
「……本当に、私でいいの?」
「『莉緒じゃなきゃダメだ』と言っているんだ」
莉緒の耳元で低く囁かれたその声に、全身の血が熱くなる。
「莉緒は住むところができる。俺は眠れる。利害の一致だろ」
ただのビジネスライクな契約関係。
不眠症の薬代わり。
結婚はさすがに驚きだけれど。
「……じゃあ、お願いします」
「交渉成立だな」
あれ……? 私、もしかしてすごく大変な約束をした……?
差し出された手をとった瞬間、創の唇に浮かんだのは、ビジネスライクとは程遠いぞくっとするほど妖しく美しい笑みだった。