お隣さんの距離感がバグってます!
「あ、神谷くん。ど、どうしたの?」


「鈴音、お前ちょっと来い」


空は日向くんの言葉を完全に無視して、私の手首をギュッと掴んだ


男の子の、大きくて熱い手


驚くほど強い力で引っ張られて、私の心臓が跳ね上がる


「え、ちょっと、空!? 痛いよ……っ」


「……あ、ごめん」


空はハッとしたように力を緩めたけれど、私の手首を掴んだ手は絶対に離そうとしなかった


そのまま、驚くクラスメイトたちや、ぽかんとしている日向くんを置き去りにして、私を誰もいない旧校舎の踊り場まで連れて行った。


「空、どうしちゃったの? 急に怒り出して……」


薄暗い踊り場で、私は赤くなった手首をさすりながら空を見上げた
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