お隣さんの距離感がバグってます!
「空……うん。完全に忘れちゃって」


「ったく、お前は昔からこれだ。ほら、入るか?」


空がパサッと傘を開いて、私の目の前に差し出す


学校では『普通の幼馴染』


そう約束したけれど、1本の傘に2人で入るなんて、普通以上の距離になっちゃう


「でも、付き合ってないのに相合い傘なんて、また変な噂が……」


「気にするな。お前をこの雨の中に置いて帰れるわけねぇだろ。……ほら、早く」


空はそう言って、私の肩を自分のほうへグイッと引き寄せた


傘の下


15センチの隣の席よりも、さらに近い距離


空の肩と私の肩が、歩くたびに何度もぶつかり合う


空の体温が雨の冷たさを消し去っていくみたいで、心臓の音が雨音にかき消されているのが救いだった
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