お隣さんの距離感がバグってます!
でも、それをしたら空に私の正体がバレてしまう


どう切り抜けようか、冷たい目で計算を始めた、その瞬間


「……その汚ぇ手、鈴音から離せよ」


人混みをかき分けて、息を切らした空が猛烈な勢いで飛び込んできた


空は私の前に立ちはだかると、神代のヤンキーたちを、見たこともないような鋭い目で睨みつけた


「あぁ? なんだお前、ガキが。引っ込んでろよ」


「引っ込まねぇよ。……俺の幼馴染に、気安く触んじゃねぇ!」


普段の優しくて爽やかな空からは想像もつかないような、荒々しくて強い声


神代の男たちがチッと舌打ちをして、殴りかかろうと拳を固める


空が巻き込まれる――!


私が裏の『参謀モード』を発動させて、神代の男たちの動きを止める指示を出そうとした、まさにその時だった


バリバリバリバリバリ……ッ!!!!!


神社の境内に、空気を激しく切り裂くような、あの最狂の単車の爆音が鳴り響いた。
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