お隣さんの距離感がバグってます!
「違うの、空! 私はただ、空に無茶をしてほしくなくて――」


「いつもいつも、お前は俺をガキ扱いして守られる側に押し付けるな!!」


空の激しい怒号が、静かな路地に響き渡った


「俺は……お前のただの幼馴染で終わるのが嫌なんだよ。そんなに俺が頼りないなら、もう俺に関わるな!」


空は私の手を乱暴に振り払うと、神代の男たちを鋭い目で一瞥し、「表へ出ろ。そこで全員まとめて相手してやる」と言い放って路地の向こうへ歩いていってしまった


「あ……空、待って……っ」


振り払われた私の右手


制服の袖から覗く青と赤のミサンガが、夕暮れの光の中で酷く寂しく揺れていた


ただ空の無事だけを願う17歳の女の子の気持ちと、裏のすべてを把握して先回りしてしまう参謀としての残酷な能力


初めての、決定的な大喧嘩


すれ違ってしまった私たちの距離感は、修復不可能なほど切なく、重くなっていくのだった。
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