お隣さんの距離感がバグってます!
ヒミツの終わりが告げるもの
『もう俺に関わるな!』
空の拒絶の言葉が、冷たい風に乗って私の胸を突き刺す
自分の力で強くなって私を守りたいと願う空にとって、私の先回りの忠告は、彼のプライドをこれ以上ないほど傷つけてしまったのだ
空は神代の男たちを引き連れて、さらに薄暗い廃工場の跡地へと歩いていってしまった
一人残された私は、冷たくなった右手首のミサンガを握りしめ、唇を噛み締める。
……ここで引いたら、天才参謀の名が廃る
私のすべてを懸けてでも、空を死なせたりはしない!
私はスマホを取り出し、黒曜の専用回線を開いた
「一之瀬参謀です。黒曜全隊員へ伝達。神代の残党が廃工場跡地に集結中。総長の許可を待つ必要はありません。直ちに包囲網を形成し、対象を制圧してください。――1分でも遅れたら、承知しませんよ」