お隣さんの距離感がバグってます!
「……お前がそこまで言うなら、俺は何も言わない。レイさんたちには俺からうまく伝えておく。だけど、あいつがお前を少しでも泣かせたら、その時は本当にただじゃおかないからな」


お兄ちゃんの過保護な優しさに胸を熱くしながら、私は自分の部屋へと戻った


電気を消した薄暗い部屋


窓を開けて冷たい夜風を浴びながら、15センチ先にあるお隣の窓を見つめる


いつもならトントンと叩けば、爽やかな笑顔で顔を出してくれた空の部屋の窓は、今夜も冷たくカーテンが閉め切られたまま、1粒の雪がそのガラスを濡らしていた


私が黒曜の光を全て捨てて、ただの幼馴染に戻ったら


空、あなたはもう一度、私の手を握ってくれますか――?
< 67 / 79 >

この作品をシェア

pagetop