30秒後に心が疼く。
嘘か誠か
高校最後の冬。クラスの人気者の彼から、間違えて私に回ってきた一冊のノート。
そこには「好きな人を騙すためのウソを書き合う」という、彼と誰かの奇妙な秘密のゲームが綴られていた。
私は人違いだと言えず、彼の「ウソ」に、自分の「ウソ」を返し続けた。
『明日、放課後の図書室で待ってる。なんてね、ウソだよ』
『私も行く。ウソだけど』
卒業式の日、ノートの最後のページに彼からのメッセージがあった。
『今まで書いてきたウソ、全部本気。これだけはウソじゃないよ。図書室で待ってる』