30秒後に心が疼く。

時計仕掛けの君


私の恋人は、ときどきピタリと動きを止める。
まるで電池が切れたロボットみたいに、1分間だけ、瞬きもせず、息もせず。



最初はびっくりしたけれど、今ではその1分間、彼の寝顔を見るようにじっと眺めるのが私の特等席だ。



動き出した彼は、いつも決まって慌てて私を抱きしめる。



「ごめんね、待たせて。



君を好きすぎて、ときどき世界が追いつかなくなっちゃうんだ」


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