ミラーボール




その頃、私は一つのバンドのギターボーカルをしていた。



学校内だけでの活動で、文化祭などでたまに歌うくらいだったが。



それでも結構な人気で、日に日に普段も聞きたいという声が増えて、私達は校庭で歌うようになった。



毎日歌っては拍手を貰って、私達は夜遅くなるまで、色んなアーティストのカバーを歌って過ごした。





歌い続けて、数ヶ月。





最初は沢山いたファン達も、少しずつ減っていくようになった。



理由は「飽きた」。



ただそれだけ。


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