ミラーボール


実花は、他のメンバーの話を聞いても、私の話は聞いてはくれなかった。



ただ、報告をして、去っていく。



それは、私が上手く言葉に出来なかったことが原因かもしれない。



だけど私は、聞こうと言う姿勢がほしかった。



多分これは、実花達と同じで「言わないくせにわかってほしい」という我侭だったのかもしれない。



私は、悲しくなって、辛くなって、このバンドを辞める決意をした。



「ちゃんとメンバーを信頼しなよ」



それが決定打となった。



信頼できる行動をとってもいないのに出来るわけがない。



話し合いと言う場所はもう、必要ないと思った。私はもう、必要ないのだと思った。



遠まわしに、私と言う駒を捨てたかったのだと思う。



ただ面倒だけを、押し付けたかっただけだろう。



いや、もしかしたら全ては私のお節介だったのかもしれない。







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