ミラーボール
「バンド、辞めたいの」
それは高校三年生になって、すぐ。
実花に言うと、実花は目を丸くしていた。
「もう歌いたくない、歌、嫌い。音楽嫌になった」
「…アンタってホント我侭だね。自分の都合が悪くなったら辞めんの?」
「あたしだって続けたいよ!だけどもう実花たちと一緒に頑張っていく自信ないよ!」
私は泣き出した。
もう何もかもが限界だった。
ファンからの、メンバー達からのプレッシャーに耐えられなかった。
最後まで弱音は吐かないで置こうと思っていた。最後まで、リーダーであり続けようと思っていた。
リーダーだと、思われていなくても。