ミラーボール


「私、一人だけ皆に避けられてるんだもん、こんなんで続けたって…しんどいよ、死にたくなる」



「…それ、アンタの被害妄想でしょ?」



実花の言葉に、私は吐きそうになった。



ほしかった言葉は何一つ、その口からは出てこなかった。



心臓を抉る言葉が、何度も、私目掛けて飛んでくる。



『もう一回一緒に頑張ろうよ』



そんな言葉は、とうとう最後まで出てこないまま、実花は、泣いて何もいえない、というよりは吐きそうで言葉が出てこない私に、言った。



「死にたいとかってさ、単に可哀想な子になりたいだけでしょ?」



傷つけることを、人は無意識でする。



何年か経って、傷つけられた人はその事実を覚えていて、傷つけた人は覚えていないことなんて、ザラにある。



傷つける事に人は鈍く、傷つく事に人は敏感だ。








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