ミラーボール



瑞希の友達は、本当に数えるほどしかいなくて、私はずっと棺桶の傍を離れずに、泣いていた。



それを見ていた瑞希のお母さんは、私に声をかけてくれた。



「わざわざ来てくれてありがとうね。あの子、人付き合いが下手だから心配だったんだけど、あなたみたいに泣いてくれる友達がいたなら幸せだわね」



泣きそうな声で、そう言った。



「でももう泣かないで」



泣きそうな声で。



そしておばさんは、棺桶に立てかけていたギターを私に手渡してくれた。



「あなたが朝倉ひなたさんでしょう?これ、《ひなたにあげて》って瑞希の遺書に書いてたの」



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