ミラーボール



勉強しか、知らない私に、何があるというのだろう。



このままでは、溺れてしまう。



この、大きすぎる『生きる』と言う重たい海に。



必死に手を伸ばした。



何でも良かった。



何故ここまでしたのかはわからない。



生きたかった…?




わからない。




私は生きる勇気もなかったが、死ぬ勇気もなくて、それでも何かにしがみ付いていなければ、生きて行けない人種だったのだ。


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