いつまでも・・・

ケンカ


モモカからは
たまにメールが来る

返信はしなかった。


面倒だったし
返信したりしたら

勘違いされそうだしな。



ユキは昼休み
よく中庭にオレを誘う。


中庭に何があるわけでもない


木陰に座り
オレに寄り掛かるユキ

そのままユキは寝てしまい

5限目の授業をサボり
中庭にいた。


ユキの頬を指で

ツンツン

起きね~し


ふと思い出して笑ってしまった。

ユキと行った遊園地の
お化け屋敷

去年の今頃だったよな。


気持ちいい風が吹き
ユキの髪がなびいている




「おい!お前ら授業は?」


ヤバ!!

生徒指導の先生だ!


ユキを起こすけど
なかなか起きない



「ユキ、起きろ!
逃げるぞ早くしろ」



ユキの腕を掴み走った。



「こら~!!お前ら教室に戻れ」



誰が戻るか!!

お前のせいで

気持ちよく
寝ていたユキを

起こしてしまったじゃね~か。



「タクミ先輩?
何で走ってるの?」



「今の状況が分かんね~のか!
5限目、始まってんだよ

生徒指導のあいつが
教室に戻れって言いやがって
あいつから逃げてるんだよ」



ユキは振り返り

今の状況を理解した。



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