いつまでも・・・
オレはユキを追いかけ
腕を掴み中庭に連れて行った。
「ユキ、信じてくれよ
あの女、ウソばっか言いやがって
メールのやり取りなんか
してね~からな
オレには付き合ってる
女がいるって言っても
ひつこく言い寄って来たから
ユキ、ゴメン
オレのメアドだけ教えた
一回もメール送ってないからな」
ユキは今にも泣きそうで
唇を噛み締めている。
「私の気持ち知らないでしょ?
分かってないでしょ?」
「知ってるし
ユキが、スゲェ~
やきもちやきってこと
ユキが、スゲェ~
オレのこと、めちゃくちゃ
愛してくれてることもな!
ちゃんと分かってるから
安心しろ!信じろ!」
「・・・うん、信じてる」
オレはユキを
悲しませたくない
泣かせたくない。
モモカには
オレの気持ちを
偽りなく話して納得させた。
「タクミ先輩、私ね
びっくりするぐらい
やきもちやいたんだよ」
「やきもちやいてくれて
嬉しいよ
今日のユキは怖かったな」
「だって・・・」
マジで嬉しかったよ。